樹脂成型の仕組み

●樹脂(プラスチック)成型とは

成形機を使用し、樹脂(プラスチック)を加熱して溶かしたものを
金型を使って所定の形にし、冷やし固めて取り出す方法です。
当社は射出成型技術をつかって製品を生産しています。
普段目にするプラスチック製品の多くは、この技術により製造
されています。

タイ焼きの金型のようなものだそうです


●材料

使用する材料は、樹脂と特性を改善するための様々な添加剤を練り合わせた
樹脂ペレットと呼ばれるもので、3~5mm程度の粒のような形をしています。
これを熱で溶かして液状にして使用します。

当社で使用している樹脂は次の2つです。
  
  • PP → 軽く、衝撃・摩耗・水・薬品に強い。   
  • ABS → 固く、丈夫で艶がある。


  • ●金型

    凸凹がある2面一対の形状で、あわせ面の空洞部分に溶けた樹脂を
    流し込むことで製品の形が出来ます。

    型に入る高温の樹脂を冷やす冷却水の経路や、
    製品を取り出す突き出しピンなどを備えた 金属製の大きな箱のような外観です。
    かなりの重量があり、当社では1つあたり10t~28tの金型を使用しています

    ●射出成型機

    金型へ溶かした樹脂ペレットを流し込み、製品を作る装置のことです。
    高圧で樹脂を流し込む反動で、金型が開いてしまわないように
    金型を押さえる力(型締力)が必要になる為、
    製品の材料・大きさ・形状・強度などに応じて
    相応の性能をもった成形機を使用します。
    一般的なプラモデルを生産する成型機の
    型締力は 100~150t程度です。



    ●M&Iの成型機

    県内では珍しい大型・超大型成型機を8台保有し、他社では生産が
    難しい大きなサイズの製品を生産できることが大きな特徴です。
    (数字のt数は型締力)

    大型成型機

  • 850t 成型機×2機(油圧式・電動式)
  • 1300t 成型機×1機(電動式)
  • 1800t 成型機×2機(電動式)

    超大型成型機

  • 2000t 成型機×1機(油圧式)
  • 3000t 成型機×1機(油圧式)
  • 4000t 成型機×1機(油圧式)
  • ●射出成型機のサイクル

    ① 材料はホッパーから投入され、シリンダー内で熱せられ液体化します。
    ② 液化した材料は、射出ノズルから高圧で射出され金型に充填されます。
    ③ 金型内で冷却され固体化し、成形されます。
    ④ 金型が開き、突出ピンで押し出され、取り出されます。



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